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工場跡地を物流施設に転換
好立地を武器に総合不動産業へ

2020年07月15日/物流最前線

<浦安工場>
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<江戸川工場>
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CBREの協力も得て、準備万端

―― 今日伺っている本社ビルですが、とても元鉄工所の本社とは思えない洒落た感じのビルですね。

新井(嘉) 我々はもともと、江戸川や浦安の工場にいて、ここは本社関係の経理・総務が使っていた場所でした。このあたりの3街区全体が新井鉄工所の土地で、元々創業の地でした。今は本社所在地だけですが、隣接するタワーマンションが建っている土地も元々はわが社の工場でした。そのほか城東エリア内には複数の土地を所有しています。この本社ビルも総合不動産業に転換するためにリニューアルしている最中です。

―― このほかに、江戸川工場跡地と浦安工場跡地ですね。

新井(太) 江戸川工場跡地が約5万7000m2、浦安工場跡地が約1万5000m2、という広さです。浦安工場跡地では物流施設開発をすることを決めており、すでに工場解体を終え、今は基礎部分の解体を行っています。江戸川工場跡地も物流施設開発が最有力として検討中です。

―― 物流事業者や物流施設開発デベロッパーからの誘いなんかもあったと思いますが。

新井(太) 土地の買収や共同開発等のお話は多くいただきましたが、わが社は自らのブランドで勝負したいという強い思いがあったため、そこは一線を画しました。

―― 大手デベロッパーと今後競うことになるわけですが、御社の強みとは。

新井(太) 中小企業でありオーナー企業ですので、ビジネスで重要なスピード感を大切にしています。我々が判断すれば、すぐに実行できる決断力とスピード感を大いに訴求していきたいですね。顧客の細かいニーズにも応えられる小回りの効く組織だと思います。さらに、城東エリアの土地については歴史や文化まで知り尽くしていますので、その強みを生かして、時代のニーズにも応えていきたいと思います。そして、何よりも熱い情熱を傾けて期待に応えていきたいと思っています。

<田草川取締役>
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―― 物流施設開発には、さまざまな要素があると思います。物件の開発、リーシング、運営といった業務をすべて自社で行うのですか。

田草川 私自身デベロッパー出身ですが、物流施設開発については正直初めてのことです。そのため、物流業界に詳しいCBRE社さんの協力を得ています。CM(コントラクション・マネージメント)業務、リーシング業務、PM(プロパティ・マネジメント)業務に関しては、一貫してCBRE社さんにお手伝いいただく予定です。いろいろノウハウを伝授いただき、将来的には、自社で総合的に行える体制を構築していければと思います。例えばPM業務もいずれ内製化していきたいと思っています。

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