日本郵船と郵船ロジスティクスは12月25日、「東郷元帥ゆかりのイチョウ」を英国からイチョウの苗木の無償輸送を行い、12月24日に広島市植物公園で受取式が開かれたと発表した。
<東郷元帥ゆかりのイチョウの成木 左からプロジェクトの発起人David James氏 鶴岡公二 前駐英特命全権大使>
<ウェールズ国立植物園で栽培中のイチョウの苗木>

<12月6日に行われた英国在外公館長表彰のレセプション 写真提供:Embassy of Japan in the UK>

これは、日本郵船グループが英国ウェールズ南部 Pembrokeの海事関連ボランティア団体や関係者による「東郷元帥ゆかりのイチョウの里帰り」プロジェクトに賛同したもの。プロジェクトは、1870年代に日本政府が英国に寄贈し、当時留学中だった東郷平八郎の宿舎の庭に植えられたイチョウの苗木を地元ウェールズの人たちが日本へ里帰りさせるために立ち上げた。
2017年から英国のウェールズ国立植物園で木の枝や葉の一部を切り取って新たな株を得る「挿し木」により苗木約30株を育てた。広島市植物公園で日本の土壌に慣れさせた苗木は、来年春ごろに最終受け入れ地である旧軍港四市(呉市、舞鶴市、佐世保市、横須賀市)、東郷神社(東京都渋谷区)、東郷元帥の出身地である鹿児島市や邸宅跡がある千代田区で植樹される予定となっている。
今回の輸送は、郵船ロジスティクスが英国から日本までの航空輸送、輸出入通関、広島市植物公園までの配送を一手に担った。
輸送した苗木がふるさとの日本の地でしっかりと根付き、英国と日本の友好関係をさらに深めてくれることを願っているとしている。
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