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三井倉庫HD/国際物流のCO2削減で物流環境大賞の先進技術賞受賞

2023年06月28日/CSR

三井倉庫ホールディングスは6月28日、日本物流団体連合会が主催する「第24回物流環境大賞」で「先進技術賞」を受賞したと発表した。

<MS CO2 Analyzerで物流によるCO2排出量を一括算定する仕組み>
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受賞対象となった取り組みは、「グローバルサプライチェーンにおけるCO2排出量可視化サービスの開発」。この取り組みでは、顧客の持続可能なサプライチェーン構築をサポートする 「三井倉庫SustainaLink」サービスの提供メニューとして、物流CO2排出量算定システムとして「MS CO2 Navigator」(簡易算定)と、「MS CO2 Analyzer」(一括算定)の2つを開発し、物流データ入力によりCO2排出量の可視化、削減のための施策立案をできるサービスを提供している。

従来、グローバルサプライチェーンでの物流効率化施策については、CO2排出量の観点から評価されることは少なく、仮にCO2排出量を可視化したとしても日本国内の算定ガイドラインを使用して可視化せざるを得ない状況だったが、国際輸送も含めたサプライチェーン全体のCO2排出量を可視化できる「MS CO2 Analyzer」を用いることで、国際的に認められた物流CO2排出量算定ガイドラインであるGLEC frameworkに基づいたCO2排出量の精緻な算定・可視化が可能となり、コストやリードタイムだけでなく「CO2排出量」の削減という新たな観点から物流効率化の提案をすることができるようになった。

同サービスでは、物流に「脱炭素・低炭素」という評価基準を新たにもうけることで、国際輸送も含めたサプライチェーン全体のCO2排出量可視化・削減提案に寄与する。簡易算定はウェブサイトから簡単に算定ができ、誰でも利用が可能な一方、一括算定は三井倉庫グループと所定の契約等を結び、物流データを提供することで利用でき、既に300万件以上の輸送データの算定実績を有している。

<6月27日に行われた表彰式。日本物流団体連合会の池田会長(左)、三井倉庫ホールディングスの伊藤執行役員(右)>
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物流環境大賞は、物流業界での環境保全の推進や環境意識の高揚等を図り、サステナブルな物流の発展に貢献した企業の取り組みを広く社会に紹介し、業界全体の同取り組みに対する意識向上を促進することを目的に創設されたもの。同社による取り組みは、応募のあった30件の候補案件の中から先進技術賞に選定された。

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