日新は7月16日、リターナブル物流容器ソリューション「HACO Lab.」(ハコラボ)を対象とした専用保険を損害保険ジャパンと共同開発したと発表した。
ハコラボから取得する在庫管理や位置情報、拠点に関わるデータを、保険の設計・開発・契約の改善、事故対応や事故防止に活用。輸出入で使われるリターナブル物流容器に関するデータを保険と連動させるサービスは国内初という。
多くの物流現場では、貨物の輸送には使い捨てのワンウェイタイプの物流容器が採用されている。
繰り返し使えるタイプは、耐久性や、返送時に折りたためる減容化構造などが求められるため、使い捨てと比べて高額になり、紛失や盗難を懸念し導入をためらう企業も多い現状があった。
そこで日新は、破損、紛失や盗難のリスクに対応する保険を損害保険ジャパンと開発。輸配送途中だけでなく、納品先からの未回収分も補償対象となり、万が一の事故の際にも、紛失や盗難のデータを取得することができ、回収・発見の可能性が高まる。
ハコラボは、個体管理、静脈物流を含めたグローバル規模での運用まで、トータルでサポートする点が特長の物流ソリューション。日新は、物流コストやCO2排出量の削減に貢献する環境に優しい循環型の物流だとして提案している。